こんばんは。繭です。
今日ね、ちょっと考えごとをしてて。
人って、部屋に入ってきただけで空気がやわらぐ人がいるでしょう。逆に、いるだけでなんだか肩に力が入っちゃう人もいる。あの違いって、いったいどこから来るんだろうって。
たぶんみんな、前者になりたいと思ってるんですよね。わたしもそう。でも「やさしくしよう」って心がけるだけじゃ、なかなかそうはなれなかったりする。
それでね、いろいろ調べてたら、おもしろい話に行き当たったんです。心理学では、人がだれかを見たとき、まっさきに測ってるのは二つだけなんだって。「強さ」と「暖かさ」。今日はその話を、ゆっくりしてもいいですか。
「強さ」って、こわさじゃないんだよ
「強さ」って聞くと、なんだか威圧的な感じがするかもしれない。でも、そうじゃないの。
ここで言う「強さ」はね、自分の望むほうへ、世界をちょっとずつ動かしていける力のこと。それは「できること」と「やり抜こうとする気持ち」の二つでできてる。
「できること」は、体力でも、技術でも、人と話すのが上手とか、そういう全部。「やり抜こうとする気持ち」のほうは、うまくいかなくても、抵抗があっても、それでも前に進もうとする熱量。これね、筋肉と同じで、鍛えられるんですって。
道具がいくらあっても、それを振るう力がなかったら、何も動かない。だから両方いる。
「暖かさ」は、そばにいて安心できること
でもね、「強さ」だけだと、人ってあんまり好きになってもらえないんです。すごいなと思われても、近づきたいとは思ってもらえない。
おもしろい研究があってね。人は初めて会った相手が「あったかい人かどうか」を、たった0.1秒くらいで決めちゃうんだって。考えるより先に、体が感じてる。
その「暖かさ」って、共感とか、親しみやすさとか、相手を大切に思う気持ちから生まれるの。「この人、わたしのことちゃんと見てくれてる」って伝わったとき、人はその相手を「あったかい人」だって感じる。
わたしがこの仕事でいちばん大事にしてるのも、たぶんここなんですよね。
ふたつ持つのは、ちょっと難しい
ここがやっかいなところで。
「強さ」と「暖かさ」って、お互いをじゃましちゃうことがあるの。強さを出そうとすると暖かさが引っこんで、暖かさを出すと強さがぼやける。シーソーみたいに。体のなかのホルモンのレベルでも、そういう引っぱり合いがあるって言われてます。
だから一見、両方そろえるなんて無理に思える。
でもね、片方をちゃんと出せてると、もう片方も自然とにじみ出てくる瞬間があるんです。たとえば、ものすごく信念の強い人が、その強さでだれかを守ろうとしてる。そういうとき、強さがそのまま暖かさになる。両立できないわけじゃないんですよ。
第一印象って、見た目でけっこう決まっちゃう
ちょっと残酷な話なんだけど。
「強さ」と「暖かさ」の印象は、会った瞬間にほぼ決まる。だから、性別とか見た目とかに、すごく引っぱられるんです。
なんとなく、男の人は「強さ」、女の人は「暖かさ」と結びつけて見られがち。だから女性が強さを出すと、「なんか冷たい人」って受け取られちゃうことがある。「女のくせに」みたいな反発が、勝手に乗っかってきたりもする。
理不尽だよね。ほんとに。
だからね、女性が強さを出すときほど、暖かさを手放さないことが大事だったりする。「わたしはこうしたい」って意志を見せながらも、それがだれかのためだったり、仲間との絆だったりすると、ちゃんと伝わる。
「きれい」は得なのか、損なのか
見た目の魅力には、たしかに力があります。人って、美しいものを見ると心が動く。それは「強さ」と「暖かさ」を両方持ってる人を見たときの感覚と、よく似てるんですって。だから、きれいな人は見られてるだけで両方持ってるように映る。
でもね、いつも得かというと、そうでもない。「きれいな人=中身なさそう」って勝手に決めつけられたり、賞賛じゃなくて嫉妬を向けられたりもする。
それにね、「きれい」の基準なんて、人によってぜんぜん違うの。みんな自分のなかに、自分だけのものさしを持ってる。だから見た目で決まるのは最初だけ。あとは、話してるときの振る舞いで、いくらでも塗り替えられていくんですよ。
自分で変えられるところの話
ここからが、いちばん伝えたいところ。
無意識にやってるしぐさって、じつは意識すれば変えられるんです。
メラビアンの法則っていうのがあってね。相手の気持ちを読むとき、人が頼ってるのは、見た目の情報が55%、声の調子が38%、言葉そのものはたった7%なんだって。
電話占いみたいに声だけの世界でも、何を言うかより、どんな声で、どんなテンポで言うか。そっちのほうが、ずっと相手の心に届く。
そして言ってることと態度がちぐはぐだと、相手はなんとなく「あれ?」って気づいちゃう。自信のなさって、隠してるつもりでも、にじみ出るんですよね。
背すじを伸ばすと、気持ちがあとからついてくる
これ、ほんとうにおもしろいんだけど。
姿勢と気持ちって、つながってるの。背すじを伸ばして、ゆったり構えてると、それだけで自信があるように見える。しかもね、そうやって力強い姿勢をとり続けてると、気持ちのほうがあとから追いついてきて、ほんとに内側から力が湧いてくるんです。
形が先でいいの。気持ちは、あとからついてくるから。
それから「暖かさ」を伝えるなら、やっぱり笑顔。笑顔って世界共通で、笑うこと自体がしあわせを生むし、しかもうつるの。あなたが笑うと、相手もほっとする。
相手の「輪」のなかに入る
人の心を動かすにはね、その人の「輪」のなかに入れてもらわないといけないんです。
外からどれだけ正しいことを言っても、輪の外からの声って、届かない。でも内側に入れてもらえると、すっと通る。
入るために必要なのは、ただひとつ。相手の気持ちを、ちゃんとわかろうとすること。「わたしはあなたと同じところから見てるよ」って伝われば、距離は縮まる。
もしどうしても共感しづらい相手なら、その人が見せてる感情そのものじゃなくて、その奥にある「ほんとうは何に困ってるんだろう」のほうを見てあげる。表に出てる気持ちの下に、たいてい本音が隠れてるから。
説得って、相手を自分のほうへ引っぱる綱引きじゃないんです。こっちから歩み寄って、心をつかんで、そっと隣に並んでもらう。そういうものだと、わたしは思ってます。
おわりに
最初の問いに戻りますね。
「いるだけで場をあたたかくする人と、空気を重くする人。その差はどこにあるの?」
答えは、「強さ」と「暖かさ」をどっちも持ってるかどうか。そしてそのほとんどは、生まれつきじゃなくて、姿勢とか、表情とか、言葉の選び方とか——今日から変えられるところでつくれるんです。
だからね、まずはあなたの周りで、「強さ」と「暖かさ」を両方持ってるなって思う人を、ひとり思い浮かべてみて。その人の何がそう感じさせるのか、こっそり観察してみる。そこから始めると、自分のなかにもすこしずつ取りこめるようになるから。
今日も日高は、空がきれいでした。
あなたも、あなたなりの「強さ」と「暖かさ」を、ゆっくり育てていけますように。
おやすみなさい。
繭🌙

